桜

理事長所信

一般社団法人大和郡山青年会議所

2021年度 第48代理事長

堀川 力

 

志 動

~今から始まる「新たな郷土」のために~

 

【はじめに】

 新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威をふるい、昨日まで我々が当たり前のように過ごしてきた日常が失われ、目に見えない恐怖が人々を支配し、希望という名の灯りが奪われそうになっていくような感情にさえ捉われる時代であります。

自分自身と大切な人の命を守るために、“新たな日常”が我々の生活様式を様変わりさせました。青年会議所の運動においても例外ではなく、何とも言葉にはしがたい空虚感が漂っている現状である。しかしながら、こんな時代だからこそ、我々自身が「変わらないために変わる」という確固たる意志を地域に示さなければなりません。

戦後の混沌とした時代の中、「新日本の再建は我々青年の責務である」という使命感のもと、英知と勇気と情熱を持った若き青年の有志によって、日本の青年会議所運動がはじまりました。ひとづくり・まちづくり・教育・国際社会・環境など様々な分野において、青年としての正義感、理想を追求する心、真摯な情熱という価値観のもと運動は現在まで継続されてきました。それぞれの時代で人は変わり、事業によって手法や表現は異なっても、創始の「志」は各地域に脈々と受け継がれています。

時代背景は異なれども、国難と言わざるを得ない時代において大和郡山青年会議所の創始の「志」を今一度、共に奮い立たせてまいりましょう。

 

【一新更始!会員拡大】

「このまま会員の減少が続くと次世代に向かって事業を展開するメンバーが不足し、運営することすら危ぶまれてきます」このように10数年前から会員の減少については、危機的状況が叫ばれてきました。今になってその“危機感”が本当に現実のものとなっています。JCI大和郡山を継続していくための決断を我々が迫られているのです。しかしながら、悲観的、後ろ向きの発想に陥ってはなりません。我々は、常に前だけを向き、進んで行動を起こさなければならないのです。諸先輩と我々の「志」を次世代に引き継ぐため、運動の歩みを止めることなく、用いられるあらゆるすべてをもって「会員拡大」という手法を行動にて実践し、結果につなげてまいりましょう。考えるよりもただひたすらに行動あるのみです。

また、その我々がJCの価値を語ることができなければ、志ある青年に出会う機会があったとしても、団体の存在意義が伝わることはないでしょう。自らの行動をもってJCI大和郡山を体現してまいりましょう。自らが魅力と自信に溢れ、JAYCEEとしてJCを楽しめる人財になれば会員拡大は自ずと成功に導かれます。なぜなら、JCはボランティア団体ではないからです。JCは地域に根差した運動体であると考えます。「JCにしかできない可能性」と「JAYCEEだからこそ成し得る可能性」を追求していってください。自らの会費で自らが考え、自らが行動を起こし、実践する組織の一員であるという自覚と責任を今一度、深く心に刻み込んでください。

そして、青年会議所で過ごす40歳までという限られた時間は、一生涯の同志に巡り合える唯一無二の時間であります。社会人となった今、このような経験は青年会議所以外では、得られません。まさに今、我々は青春を謳歌している最中なのであります。さらに敬愛できる良き手本である先輩や、時には競い合いお互いを高め合える同志、如何なる時でも情熱を奮い立たせてくれる仲間に出会える限られた時間こそが、青年会議所の有する最も魅力的な財産であり、この財産を増やしていくことこそが組織の持続的な成長・発展へとつながり、ひいては郷土を創造する礎になります。そのためにも、会員拡大は、組織全体の最重要課題として心を一つにした上で、切磋琢磨しながら、持続的に会員拡大を行える仕組みを構築し、一人でも多くの同志と出会い、運動を共にする好循環を創り出してまいります。

 

【郷土を創造する次世代の育成】

新型コロナウイルス感染症の影響による屋外での活動の減少や未知の感染症に対する不安感等は、我々だけでなく子供たちの日常をも変えてしまいました。自宅で過ごす時間が圧倒的に増加し、一人でパソコンやスマートフォン・ゲームをして過ごす時間が増えています。このことは子供たちの心身の成長にとって、悪影響を及ぼす恐れがあります。そして、少子化、核家族化がより進行し、子供たちが集団で遊びに熱中し、葛藤しながら、互いに影響を与えながら活動する機会が失われつつあります。このような子供たちを取り巻く環境に生じている閉塞感を打破するとともに、子供たちの元気な姿を取り戻し、健やかな成長を促していかなければなりません。

また、欲しい物や情報はインターネットから簡単に入手することができる現代社会になりました。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがありますが、他人に教えを乞う機会は確かに減っているのかもしれません。さらに人間関係の希薄化により、大人が子供たちの育ちに関心を払わず、関わろうとしない。または関わりたくても関わり方がわからないといった傾向が見受けられます。時代は確かに多様化し、豊かになりました。だからこそ、人の心が貧しくあってはならないのです。事業を行う際に「この事業はJCでなければできないことか」と自らに問いかけてください。JCだからこそ他の団体では成しえない光景を子供たちに見せることができるはずである。我々がただがむしゃらに虫取り網をもって虫を追いかけた少年時代のように、好奇心を奮い立たせるような気概を地域に伝播しようではありませんか。

大和郡山青年会議所は、これまでもわんぱく相撲やジュニアスクール等を通じて健全な青少年の育成を図るべく事業を構築してきました。子供たちの成長過程において心身ともに調和のとれた育成環境が必要不可欠です。「道徳心の育成」「利他をおもいやる精神」「家族への感謝」ひいては自分たちが生まれ育った地域・郷土への愛着心の醸成です。本年度も郷土の10年、20年後の将来を担う子供たちに希望が抱ける未来を創造してもらうために、受け継がれてきた「志」を引き継ぎ、青少年育成事業を展開してまいります。

 

【結びに】

大和郡山青年会議所は本年で48年目を迎えます。そこには、先輩諸兄の弛まぬ努力によって、引き継がれてきた「志」が息づいています。JCI大和郡山に入会した動機や育ってきた環境、業種は異なれども、「ひと」は「ひと」で磨かれ成長します。JCI大和郡山という学び舎にて我々は、志を同じくする同志となりました。人との距離を取るのが難しい時代だからこそ、道徳心をもった「ひと」らしく共存し生きていきたいと考えます。青年会議所は「社会への奉仕・個人への修練・世界との友情」の三信条を根幹として運動を展開しています。今、我々が為すべきことは何か。自らで考え、自らが実践し、自らをもって証明してほしい。コロナ禍で経済不安が訪れ、目に見えない未知のウィルスと人類が対峙し、全く先行きが見えない混沌とした時代である。

だからこそ、我々JAYCEEが地域のリーダーとして普遍的に変わらぬ情熱を抱きながら弛まぬ運動を展開しなければならない。崇高な理念である「明るい豊かな社会のために」ともに力を合わせ一歩ずつ、気概と覚悟をもって、明日へつながる新たな一歩を共に踏み出していこう。壮大な志を実現するため、理想を大いに語り、計画を立て、実行しよう。ただひたすらに「志」を一つに。

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