
2025年度
一般社団法人大和郡山青年会議所

理事長所信

Future
~未来を切り開く人であれ~
はじめに
1974年、大和郡山JCが全国で570番目のLOMとして設立され、52年の月日が流れました。様々な時代背景の中で、私たち青年会議所が行ってきた活動は、地域の「明るい豊かな社会の実現」という1つの大きな理想に向かって運動を押し進め、多くの先輩諸兄姉が未来の大和郡山を想い、社会課題に向き合ってきたからこそ、今の大和郡山JCがあります。
先人たちが紡ぎ、築き上げてきたこの大和郡山を、今を生きる私たちが未来に一体何を残していけるのでしょうか。1人ひとりの成長なくして、大和郡山JCの未来を共に分かち合うことはできるのでしょうか。
私は、JC活動で培われる経験は唯一無二だと感じています。組織として活動する上で、メンバー1人ひとりの価値観や活動意義は違いますが、地域を良くしたいという1つの大きな目的があるからこそ、私たちは未来を切り開く団体だと考えます。活動する中で多くの機会が提供され、JCで得た「経験」は未来の貴重な「体験」として、思考や意識の変化となり、この地域の発展に繋げる人財へと成長していくことができるのです。
私たちが地域のリーダーとして成長することで、大和郡山JCの未来を紡ぎ、必要不可欠な存在になると確信しています
青年会議所に入会しただけでは、地域の未来を変えることはできない
ましてや、他人事では地域は疎か自分の未来も変えることはできない
まずは目の前のことに対して「率先垂範」し自分ごとに捉えて行きましょう
未来へ繋げる会員拡大
地域に新しい風を吹き込み、価値ある人財を育てるために、私たちは会員拡大の歩みを止めることができません。JCは、時代に合わせて変わりながら、多様な背景を持つ人々を迎え入れ、地域の未来を支える環境を作り上げてきました。これからも、1人でも多くの仲間を迎え入れ、共に未来のリーダーとして地域の発展に貢献していくことが大切です。
「大和郡山にJCあり」という存在感をもっと強くすることで、人々が自然と私たちの活動に興味を持ち、共感してくれるようになると信じています。そのためには、私たち自身がJCの魅力を伝え、地域の人々に「この組織の一員になりたい」と思ってもらえるような活動を積極的に行っていきましょう。
会員拡大は、ただ仲間を増やすだけではなく、その仲間と共に新しい未来を描き、地域に貢献する力を育むことです。少数精鋭の私たちだからこそ、一人ひとりの力を結集し、新しいメンバーを迎えることで、さらに多様な視点を通してアイデアが生まれ、それが地域の成長につながると確信しています。
私たちの未来は、ここに集う仲間と共に築かれます。地域に根ざした活動を通じて、次の世代に誇れるJCを作り上げていきましょう。
新たなブランディング形成
大和郡山JCが地域に求められる団体であり続けるためには、ブランディング価値を高め、効果的な情報発信を行うことが不可欠です。私たちの活動や理念に地域の人々が共感し、感動を与えるためには、発信する内容を計画的に考え、発信頻度やタイミングも工夫する必要があります。
単に情報を発信するだけではなく、大和郡山JCだからこそできる独自の活動や取り組みを打ち出すことが重要です。地域のニーズに応えながら、私たちが地域にどのような価値を提供できるのかを明確にし、それを一貫して伝えることで、地域社会に共感される新たなブランドを築いていきましょう。
また、対外的な情報発信だけでなく、メンバー同士の共通理解を深めることも大切です。内部のメンバーに対しても活動の意義や目的をしっかりと共有し、一体感を持って取り組むことで、さらに強い組織を作り上げていきましょう。私たちの活動が地域に根付き、支持されるためには、日々の発信と実践を通じて信頼を積み重ねていくことが必要です。
大和郡山を好きに、そしてまちの未来を子どもたちへ
「平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町」として歴史あるこのまちは、山々に囲まれた自然と共に、農業も盛んに行われ、さらに工業地帯も広く展開されたことで、人々が多く行き交うまちとなりました。そうした環境の中で育まれた子どもたちが成長し、長らく大和郡山が愛され、支えられてきました。私たちは青年経済人として、10年、20年後の未来を見据え、地域特性を活かした市民生活の発展の場を提供し、「夢」と「希望」を育むことができる大和郡山の魅力を創出していきます。また、自然との融合を図ることで、次世代の子どもたちや地域の人々に共鳴と賛同を誘発し、これからのまちのにぎわいに貢献していきます。
まずは、私たちが愛するまちの未来に向け、行政と一体となって取り組み、未来へとつながる体験を作り上げていきましょう。
組織としてのあり方
昨今、ITが発達し、AIやDX化が急激に進む中で、私たちの会議体系や運動発信の方法、そして青年会議所としての組織運営にも多様性が求められるようになってきました。こうした状況下で、私たちの運動が最大限の効果を発揮するためには、日々行う諸会議において議論を積み重ね、物事を決定し、全員で取り組んでいくことが重要です。意義ある会議運営のあり方を検討し、より効果的な活動が行えるよう、時代に即した組織運営を行います。
そして、私たち一人ひとりが能動的にまちのリーダーとして胸を張って活動するためには、目の前の取り組みや物事に対して「できない」理由を考えるのではなく、「どうしたらできるか」を考えていきましょう。そうすることで、自然と何ができるかをメンバー全体で考え、行動することで行政も賛同し協力してくれると信じてします。それが、まち全体を動かす原動力へと変わっていきます。
おわりに
私は、2017年に入会してから8年の月日が経ちました。これは、世間知らずだった私にとって、毎年が多くの決断の繰り返しであり、多くのチャレンジの機会があります。先輩諸兄姉や役職をやり遂げたメンバーがいたからこそ、「自分にもできる」という自信を胸に抱き邁進してきました。活動を続ける中で、落ち込んだり、うまく前に進まないことも必ずありますが、先の失敗や不安を考えて何もしないのであれば、今できることを精一杯行い、たとえ失敗して挫けたとしても、それをやり遂げることで自分の経験となり、今後の糧となります。
未来を恐れて何も行動しなければ、今の私たちは存在していません。
JCは、機会提供の場であり、リーダーシップを育む場所です。どのようにメンバーや外部の人たちを巻き込んでいくかを考え、私たちは傍観者ではなく、自ら未来を切り開く先駆者として、志を同じうする者が相集い、地域を引っ張っていくカッコイイJAYCEEとして、これからも胸を張って突き進んでいけると確信しています。
青年会議所に入会しただけでは、地域の未来を変えることはできない
ましてや、他人事では地域は疎か自分の未来も変えることはできない
出来る理由を探せば、可能性は無限大であり未来を変えようと思う気持ちは伝播する
私たちには未来があり、助け合い支え合える仲間がいます。
今を生きる仲間と共に、一人ひとりが進取果敢に未来を切り開いていきましょう。